ポーッと空を見上げ、時が流れ行くのを感じながら、雲と戯れてみたくなります。
この数十年で“時の楽しみ方”が変わりました。
『君の名は』というラジオ番組が大評判を呼び、この番組が始まる時間にはお風呂屋さんから人が消えました。
今では、町々にあった銭湯も姿を消し、殆どの家にはお風呂もあり、ラジオドラマに心を奪われることもなくなりました。
ラジオ時代は、聞く人聞く人が物語を自分流にアレンジをして、物語の中の一人になって聞き入っていた気がします。
AI 時代は、人間の本質を変化させるのに充分に思えて仕方がありません。
これからの数十年、いったい人間はどのような世界を目にすることになるのでしょうか。
最近気になるのが、ご自分の本当の意見なのか、スマホの情報から自分の考えに変換されたのかわからないお話です。よく耳にするようになりました。
私は心配になるのです。
これからの未来、個性が薄れた人々が増え、AIに依存する人ばかりになってしまう‥‥そんな思いがいたします。
それとね、“悪いことに対する意識”が低下してしまったのが残念で仕方がありません。
詐欺事件は以前もありましたが、対面せずに現金などをだましとる特殊詐欺。
自分は大丈夫と思っている人がこの手の詐欺に関わっています。
1990年代以降、社会情勢に合わせて多様化していったと言います。
1日あたりの被害額が約1億159万円もあると聞くと、驚くよりも、お金ってあるのだと私は思ってしまいます。
人の心の中に何が育ったのでしょうか。
2022年の詐欺件数が1万7570件もあったのですね。
いったいどれだけの人が悪事に手を染めたのでしょう。
犯人が100人だとしたら一人1757件になりますよ。
まさか、100人ではおさまらないでしょう。
悪いことをする人がこんなにも増えてしまいました。